Japanese
English
症例報告
住み慣れた地域で暮らすための通所作業療法—もっている能力への気づきが活動範囲の拡大へとつながった症例
Outpatient occupational therapy for living in a familiar home: Cases' self-awareness of potential abilities led to expansion of the scope of activities
黒川 裕美
1
,
大堀 具視
2
Hiromi Kurokawa
1
,
Tomomi Ohori
2
1地域密着型通所介護 脳神経リハビリ リハプロSOP
2日本医療大学
キーワード:
地域生活
,
気づき
,
作業療法
Keyword:
地域生活
,
気づき
,
作業療法
pp.1432-1435
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202785
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Abstract:高齢者や要介護者が増加の一途をたどる中,身体が不自由になったとしても,多くの方は住み慣れた自宅で生活することを望んでおり,介護保険領域のリハの需要が高まっている.今回,回復期病院から自宅へ退院後,転倒を繰り返し,自ら動くことがほとんどなくなっていた脳梗塞,末期腎不全を呈した70代の対象者を担当した.週1回の通所でのかかわりであったが,ご本人が「できない」と思っている活動の中で,本来の能力への気づきを促した.そして,日々の生活の中で起こる問題に対して解決策を共に見つけていくことで,対象者の意識と生活の変化がみられた.対象者の潜在能力を活かし,毎日繰り返す生活の中での能動的な動作の積み重ねが,住み慣れた自宅でできるだけ長く暮らすことにつながるのではないかと考えられた.
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