特集 収支からマネジメントを読む
住み慣れた地域で暮らしたい―あたりまえの願いを実現するための支援を展開して
種村 裕子
1
1有限会社ユーネットワーク
pp.108-112
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101001
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きっかけは介護ショップ
有限会社ユーネットワークが運営している3つの施設,「住宅型有料老人ホームいしわた(長野市大字石渡)」「住宅型有料老人ホームちくま(千曲市大字屋代)」「グループホームあさかわ(長野市浅川東条)」では,現在42人の方々が生活しています。なかにはそれぞれ異なる施設にいらして,3年ぶりに一緒に生活できるようになったというご夫婦もいらっしゃいます。2004年からの3年間で3つのホームをつくったことになります。
私が福祉の仕事にかかわるきっかけは,17年ほど前(1990年)に,医療器機や介護用品等を取り扱う会社に入社したことです。その会社は,当時は珍しかった介護ショップを県内に数店舗展開し,看護師をはじめとした複数の専門職が相談業務に応じていました。まだ介護保険もなく,行政の相談窓口も現在のようにはわかりやすいものではない頃でしたから,介護に関しての情報を求めて藁にもすがる思いで来店されるお客様は多く,私は入社してすぐに自分の勉強不足を痛感させられました。
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