Japanese
English
研究
移乗介助動作における医療従事者の筋活動—腰痛予防に向けた分析
Relationship between muscle activity and low back pain during transfer assistance: Analysis for back pain prevention
谷口 敦哉
1
,
窪 優太
2
,
飯塚 照史
3
Atsuya Taniguchi
1
,
Yuta Kubo
2
,
Terufumi Iitsuka
3
1JA愛知厚生連 江南厚生病院
2星城大学
3奈良学園大学
キーワード:
腰痛
,
移乗介助動作
,
脊柱起立筋
Keyword:
腰痛
,
移乗介助動作
,
脊柱起立筋
pp.1427-1431
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202784
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Abstract:【背景】医療機関で発生する腰痛は移乗介助によるものが多く,脊柱起立筋への負荷が要因とされる.本研究の目的は移乗中の脊柱起立筋の活動,脊柱起立筋と大腿直筋の関連を検討し,腰部負担軽減の一助とすることである.【方法】腰痛のないPT,OT(12名)を対象とし,全介助を再現した被介助者を90度右方向へ移乗させる介助動作を,離殿相,回転相,着座相に分け,脊柱起立筋と大腿直筋の筋活動を分析した.【結果】脊柱起立筋の活動は,離殿相,回転相で有意に高かった(p<0.01).また,離殿相,回転相において脊柱起立筋と大腿直筋に負の相関が認められた(r=−0.580〜−0.860,p<0.05).【考察】本研究では離殿相,回転相において腰痛発生リスクが高いと推測され,脊柱起立筋と大腿直筋の関係から,下肢を意識した介助方法が腰部負担軽減の一助となる可能性が考えられる.
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