特集 人工股関節置換法 アプローチと最新の機器のトレンド
仰臥位前方アプローチ人工股関節全置換術における新しいレトラクターホルダーシステム
仲宗根 哲
1
,
石原 昌人
,
平良 啓之
,
神谷 武志
,
東 千夏
,
松田 英敏
,
大城 裕理
,
金谷 文則
,
高江洲 美香
,
宮田 佳英
1琉球大学 大学院医学研究科整形外科学
キーワード:
寛骨臼
,
大腿骨
,
仰臥位
,
治療成績
,
股関節置換術
,
手術時体位
,
開創器
Keyword:
Acetabulum
,
Femur
,
Supine Position
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
pp.1183-1189
発行日 2017年11月19日
Published Date 2017/11/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018042402
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ファントムレトラクターシステムを用いて前方アプローチ人工股関節全置換術(DAA-THA)を行った38例41関節(男性15例、女性23例、21~82歳)を対象とした。原疾患は、変形性股関節症28関節、大腿骨頭壊死症11関節、関節リウマチ2関節であった。手術時間は123分、出血量は平均396mLであった。股関節JOA scoreは平均57→97点に改善した。カップの外方開角は平均40.9°、前方開角は16.9°、ステムは外反0.43°、屈曲は平均0.4°であった。カップやステムの弛みはなかった。術中骨折、術後大腿神経麻痺、脱臼や感染などの合併症はなく、腸腰筋インピンジメント症候群を呈する鼠径部痛はなかった。術中に大腿骨挙上フックが大腿骨からはずれた1例に術後大腿部痛を認めたが、術後2週間で改善した。
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