連載 作業療法を深める・第56回
UDF(ユニバーサルデザインフード)について
藤崎 享
1
Toru Fujisaki
1
1日本介護食品協議会
pp.1063-1068
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202673
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はじめに
内閣府発表の「高齢社会白書」(令和2年版)1)によれば,わが国の総人口に占める65歳以上の高齢者人口は1950年(昭和25年)以降一貫して増加し,2019年(令和元年)10月現在3,589万人,高齢者人口割合は28.4%と過去最高の更新が報告された.さらに推計を加えた2065年では,2.6人に1人が65歳以上となることが予測されている.
このような背景において,日本介護食品協議会(以下,本会)では,ユニバーサルデザインフード(以下,UDF)の普及啓発や自主規格の整備を目的に活動を行っているが,現在まで会員企業数,生産量,生産金額,登録アイテム数いずれについても増加の一途をたどっている.数値で紹介すると,会員企業数は現在90社,2020年(令和2年)のUDF生産量7万7,766トン(前年対比133.2%),生産金額509億円(同118.2%),UDF登録アイテム数は現在2,100を超え,さらに増加している(図 1).
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