連載 遠隔地教育のススメ・第1回【運営編】【新連載】
作業療法界隈におけるオンライン教育の現状
平城 修吾
1
Shugo Hiragi
1
1大島郡医師会病院
pp.1069-1073
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202674
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はじめに
新型コロナウイルスの影響によって,これまであたり前だった日常が劇的に変化した.特に教育分野では,人が集まることによる感染を防ぐ観点から,情報通信技術(information and communication technology:ICT)を用いた学習形態が急速に普及したといえる.作業療法にかかわる卒前教育では,養成校の授業がweb会議ツールを用いたオンライン形式で行われ,卒後教育では日本作業療法学会をはじめとした各種学会や研修会がオンライン学会,オンライン研修会としてインターネット上で開催されたこともあって,いわゆるオンライン教育を身近に感じられるようになってきたのではないだろうか.
筆者は本誌の第54巻(2020年)3月号から3回にわたって「遠隔地教育のススメ」というテーマで地方在住者や子育て世代のOT向けに,ICTを用いた卒後教育の現状や実践,活用方法について紹介した1〜3).しかし,それから1年以上が経過した今,オンライン教育は急速に普及し,われわれの学習環境は大きく変化した.そのため本連載では,コロナ禍という現状でより多くのOTがオンライン教育を上手に活用できることを目的に,2部構成で解説・提案を行う.第1回と第2回では「運営編」として,作業療法分野のオンライン教育の現状をまとめ,実際に運営する際の注意点について解説する.第3回と第4回では「コンテンツ制作編」として,オンライン学会・研修会で発表する際の注意点や動画・資料作成のtipsについて解説する.
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