連載 嚥下障害食
「ユニバーサルデザインフード」(UDF)の活用
手嶋 登志子
1
1浜松大学健康プロデュース学部
キーワード:
市販介護食品
,
口腔機能
,
食品形態の目安
Keyword:
市販介護食品
,
口腔機能
,
食品形態の目安
pp.82-83
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100453
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高齢者や障害者が普通の食事を食べられない場合,在宅では家族や介護者が介護の傍ら介護食を毎食手作りせざるを得ない.その際,テクスチャーや栄養的なバランスを調整することなど,調理に手間がかかり,困難な問題が多い.また,施設や病院などでも,人手不足対応や患者への個別対応の栄養管理やコスト面からも,介護食品をいかに有効に活用するかが,重要な課題である.
超高齢社会となり,需要の増大に伴い多種多様な介護食が登場しているが,当初は味や見た目などに問題のあるものも多くみられた1).業界では食品の安全性や品質の維持,規格の統一化などを図るため,2002年秋に日本介護食品協議会を設立し,介護食用食品の総称に「ユニバーサルデザインフード」(UDF)という名称を用いることで,介護食のイメージの刷新と普及を図ってきた.日本介護食品協議会によると,2006年10月現在,UDF登録商品数は201となり,前年度比で,流通量は150%,冷凍食品は680%と急増し,市販用118.2%に対し業務用は164.2%と急進しているという.
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