増刊号 脳卒中の作業療法 最前線
第2章 支援技術Ⅰ 急性期から回復期の基礎
5 脳卒中者の病棟生活時間を有効活用するポジショニング,シーティングについて
串田 英之
1
Hideyuki Kushida
1
1ももはクリニック石坂
pp.825-829
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202615
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はじめに
回復期リハ病棟等の充足によって,脳卒中者は早期からマンツーマンの身体機能訓練等を受けることができる.しかし,その期間は最大6カ月と決められ,セラピストは「できるADL」から「しているADL」への定着に苦労されていると思う.私は「訓練off時間」,つまりベッド上のポジショニング,「病棟生活時間」での食事や待機時間でのシーティングによる姿勢管理を行った結果,FIMを効率的に改善できる経験を多くしている.詳細は成書に譲るが,本稿では重度の脳卒中におけるポジショニングとシーティングについて,症例を交えて紹介する.なお,本稿に掲載の写真につき,ご家族より特別な加工なしで掲載する許可をいただいている.
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