Japanese
English
TOPICS 再生医学
有効期間を超過した血小板製剤の有効活用
-――ex vivo細胞増幅に用いるplatelet lysateの開発
Making use of expired platelet concentrates
――Development of platelet lysates for ex vivo cell expansion
秋野 光明
1
,
若本 志乃舞
1
Mitsuaki AKINO
1
,
Shinobu WAKAMOTO
1
1日本赤十字社北海道ブロック血液センター
pp.728-729
発行日 2023年8月26日
Published Date 2023/8/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28609728
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血小板の量的・質的な低下による出血予防および治療に血小板を輸血する.わが国で用いられる血小板製剤(platelet concentrate:PC)は,すべて成分献血で得られた貴重な献血血液から製造される.現在,PCの有効期間は採血後4日間と短い.そのため,供給されないまま有効期間が超過することのないよう,毎日の在庫管理を行い,献血血液の有効活用に努めている.有効期間を超過するPCはわずかであるが,製造工程で不可となり供給不能となる本数とあわせると年間5,000本を超える1).筆者らは,このような有効期間を超過したPCを再生医療の分野に活用できないか検討している.
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