特集 高齢者の姿勢と生活障害
高齢者のシーティングと生活障害の予防
木之瀬 隆
1
1株式会社シーティング研究所
pp.215-221
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200564
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シーティングとは
シーティング技術は発達障害児・者や中途障害者,高齢者が椅子・車椅子,または座位保持装置を適切に活用し自立的な生活を築くための支援を指す1)。また,二次障害の予防や介護者の負担を軽減する領域も含まれる。また,シーティング技術は欧米ではリハの障害者支援技術の一領域として,アシスティブ・テクノロジー(assistive technology:支援技術)の中に位置づけられている2)。例えば,重度障害があっても,車椅子シーティングの対応により座位保持が可能になると電動車椅子で移動が自立し,ICFにおける活動と参加が拡大する。ここでは,PT,OT,リハにかかわる多職種連携の中で,シーティングを含めたリハの展開により,生活障害を予防し地域包括ケアシステムの推進に向けた解説をする。
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