特集 在宅NPPVを知る
カフアシストの有効性と障害者の自立生活
中西 由起子
1
1アジア・ディスアビリティ・インスティテート
pp.651-653
発行日 2009年8月15日
Published Date 2009/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101392
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カフアシストに出会うまで
私は生後すぐ罹患したポリオにより四肢マヒとなったものの,右半身ではマヒが比較的軽かったためどうにか歩き,仕事を続けてきた。肺活量が少ないという自覚はあったものの普段の生活には支障がなく,風邪をひくと治りにくいのがわずかに問題であった。
子どもの時の気管支炎の影響もあり,いつも咳はなかなか治まらなかった。特に1998年末海外からもち帰った風邪は医師にかかっても全く治らず,咳がひどく寝られないという状態にまでなった。時にはからんだ痰が途中でひっかかり,呼吸ができない恐怖も味わいつつ,1999年の5月初めになってやっと咳が止まった。その経験から,風邪をひかないように冬には最善の注意を払っていた。
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