特集 作業療法士の働き方カタログ
—仕事と「休養」—OT自身のこれからの働き方に向けてのモラトリアムとして
弓 誠二
1
Seiji Yumi
1
1社会復帰施設すずかけ荘
pp.643-644
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202565
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はじめに
「作業療法士」は職種名であり,働く者を表す言葉でもある.ほとんどの働き方は被雇用者としてであろう.
OTが被雇用者で働く場合,労働条件等は他の職種とそれほど違いはないため,医療福祉関係が参考になろう.厚労省の調査1)では,2016年(平成28年)にメンタルヘルス不調で1カ月以上休職(または退職)した労働者は0.4%(0.3%),医療福祉業界も0.4%(0.3%)である.医療福祉業界(および他業種)で被雇用者として働いているOTの一定数が,メンタルヘルス不調による休職(または退職)となると予想される.
私は障害者総合支援法下の多機能型事業所で働いている.今回,OTが休養をする場面,またその経験の意味を考えていきたい.
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