連載 老いを育む・第12回【最終回】
死を想う
柏木 哲夫
1
Tetsuo Kashiwagi
1
1淀川キリスト教病院
pp.480-481
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202509
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日本の高齢化
日本の高齢化が進んでいることは誰もが認識していることですが,数字を見るとそれが現実味をもちます.2015年(平成27年)には「第一次ベビーブーム世代(団塊世代)」が前期高齢者に到達し,その10年後(2025年)には高齢者人口が約3,700万人に達すると推測されています.これまでの高齢化の問題は,高齢化の進展の「速さ」の問題でしたが,2015年以降は,高齢化率の「高さ」(=高齢者の多さ)が問題になってきています.高齢者問題の中で,その死に場所に関することは,個人,家族の問題であると同時に,国全体の重要な課題です.
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