主張
主張に想う
pp.5
発行日 1953年12月10日
Published Date 1953/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200640
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雜誌が発刊になつて以来,2.3年この方,主張の頁をひきうけて書いて来て今日になりますが,この頁が,よまれる皆さんにどれ位の感銘を与えているか,如何にアツピールしているか,していないか,又,何んなものを要望されているかわからないままに,思うこと,気のついたこと,自分自身の心をゆさぶつたこと,きいてもらいたいこと,言いたいこと,など,はじから書きつづけて来てみました.特にその内容や順序を,組織的に考えたものでもなく,その月,その月の思いを,断片的に綴つていたので,非常にまちまちな感じを与えているのではないかと反省させられています.何でもない書きたいことを,好きなことを,言いたいことを言えばよい頁なのではありましようけれど,学術書の主張欄ではありませんから,ぐつとくだけてあたりまえなのでしよう.そうなると今度は「主張」という表題が,につかわしくなくなつて来る場合もあつて,大そうむつかしくなります.
修身の訓話のようなお説教であつてはいけないし,といつて単なる描写だけでは意味がない.やはりナースの心にふれる何ものかが,たつた一つでもはいつていなければいけない.それをよむことによつて,ナースの公的私的生活に,プラスするものでなくてはならない.「逆も眞なり」ですからネガティヴサイドをもつて訴えるのも,一つの方法かもしれません.
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