わたしの大切な作業・第34回 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    スラックライン
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                藤田 一照
                                            
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.105
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 2021年2月15日
                  Published Date 2021/2/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202391
                
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- 文献概要
スラックラインという5センチ幅の弾力性のあるベルトを2本の樹の間に張って、その上を綱渡りのように端から端までゆっくり歩いて渡る。距離にして20メートルくらい、高さは50センチくらいだ。実際にスラックラインの上に足を置いてみた人でないとわからないが、上に乗ろうとして足でラインを下に向かって踏み込むと、自分で揺らしているつもりはまったくないのに、当人には信じられないくらいラインが左右に揺れてしまう。ほとんどの人が「え〜、なにこれ〜!?」と思わず声を上げる。無理もない。初めての人には足を置くだけでラインがそんなに激しく左右にぶれてしまうことなどまったく想像できないからだ。ラインを踏むことが、結果的にラインをひどく揺らして自分を上にあがれなくさせてしまう。しかし、踏まなければ上にはあがれない。さあ、どうする? スラックラインにチャレンジする人は必ず、こういう禅の公案のようなジレンマに直面することになる。
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