私のくふう
フローティング・マイクロテストチューブラックとその台
高橋 豊三
1
,
高橋 直子
1
,
奥田 研爾
1
1横浜市立大学医学部細菌学教室
pp.1630-1631
発行日 1984年11月15日
Published Date 1984/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912422
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近年,科学の発展に伴い省力化や微量化が進み,非常に微量な単位で成分を検出したり,反応を行ったりすることができるようになった.これは微量試料の精密測定操作を可能にしたピペットや,それに付随する小型試験管に負うところが大きい.
最近ではどの検査室でもマイクロピペットを備えており,試験管としてはディスポーザブルの1.5mlもしくは0.5ml容量のエッペンドルフ・マイクロテストチューブ(EMT)が利用されている.これらのマイクロテストチューブを固定するいわゆる試験管立てに関しては,チューブ自体が小さいだけに,ある処理をした後に温水浴槽中で一定時間反応させる際,温水面と試料の位置を調整するのが難しい.温水浴槽中にいろいろな高さのものを投げ込み,その上にチューブを立てた試験管立てを載せて調節しているのが常である.それでもなかなかつごうの良い高さのものが身近かに見つからずに,正確に反応が行われていないことも珍しくない.
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