Japanese
English
研究
ヨルダン都市在住シリア難民障害者の居住環境とその社会参加制約の関連
Relevance between the residential environment of Syrian refugees with disabilities living in urban area of Jordan and their social participation restrictions
山本 清治
1,2
,
甘利 琢磨
2
,
Saraiji Nizar
3
,
松尾 博哉
1
Seiji Yamamoto
1,2
,
Takuma Amari
2
,
Nizar Saraiji
3
,
Hiroya Matsuo
1
1神戸大学大学院
2日本作業療法士協会国際部
3日本国際協力機構
キーワード:
シリア難民障害者
,
居住環境
,
社会参加
Keyword:
シリア難民障害者
,
居住環境
,
社会参加
pp.1047-1053
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202238
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Abstract:シリア紛争により,ヨルダンには67万人を超えるシリア人が難民として居住し,約81%は都市で生活している.また,その28%が何らかの機能障害を有すると報告されている.本研究では,都市居住難民障害者の居住環境とその社会制約の関連について検討した.結果から【居住住宅から外部へのアプローチに物理的バリアがある】,【家屋内の設備環境がセルフケア遂行へ影響している】,【首都アンマンでは物理的に移動が困難である】,【居住コミュニティで外に出る機会が乏しい】の4つのカテゴリが抽出された.本研究から,ヨルダン都市部居住シリア難民障害者は,居住環境やヨルダンの都市構造により社会参加が制約されていることが示唆された.今後シリア難民障害者の社会参加促進に向けて,現地支援団体リハ専門職への作業療法の専門性に沿った環境因子への介入方法を共有する必要がある.
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