Japanese
English
研究
人工関節置換術後患者の認知的要因の違いが目標共有を取り入れた作業療法介入に与える影響
Influence to give the occupational therapy using the common goals that the difference in cognitive factor of the patients after the artificial joint replacement
田中 陽一
1
,
綾木 康治
1
,
林 朋一
1
,
松本 佳純
1
,
坂手 佑輔
1
,
石塚 みのり
1
Yoichi Tanaka
1
,
Yasuharu Ayaki
1
,
Tomokazu Hayashi
1
,
Kasumi Matsumoto
1
,
Yusuke Sakate
1
,
Minori Ishizuka
1
1奈良県総合リハビリテーションセンター
キーワード:
目標共有
,
運動器疾患
,
術後痛
Keyword:
目標共有
,
運動器疾患
,
術後痛
pp.1054-1060
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202239
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Abstract:変形性関節症を呈し,人工関節置換術を施行された者を対象に,目標共有を取り入れた作業療法介入を実施した.被験者は16名で(男性 4名,女性 12名),人工膝関節置換術後が5名,人工股関節置換術後が11名であった.介入時のneglect like symptoms scale(NLS-s)の高低によってNLS-s高群,NLS-s低群に分類して目標共有介入の効果検証を行った.結果,NLS-s高群では介入時点で安静時痛がNLS-s低群よりも有意に高かった.さらに,約4週後の介入後評価において,NLS-s低群は安静時痛が有意に改善していたが,NLS-s高群では有意な改善が認められなかった.本研究の結果より,介入時のNLS-sが高い者は,目標共有介入に加えて,感覚機能や身体イメージ等の認知的要因に対する評価・介入の併用が必要ではないかと考えられた.
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