Japanese
English
症例報告
長母指屈筋腱修復・再建術後の7指に対する早期自動運動療法の効果
Effect of early active motion with flexor pollicis longus repair and reconstruction for seven cases
西村 信哉
1
,
塚本 利昭
1
,
上里 涼子
2
,
三浦 和知
2
,
津田 英一
2
Shinya Nishimura
1
,
Toshiaki Tsukamoto
1
,
Ryoko Uesato
2
,
Kazutomo Miura
2
,
Eiichi Tsuda
2
1弘前大学医学部附属病院
2弘前大学大学院
キーワード:
屈筋腱損傷
,
長母指屈筋腱
,
早期自動運動
Keyword:
屈筋腱損傷
,
長母指屈筋腱
,
早期自動運動
pp.604-607
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202135
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Abstract:手指屈筋腱縫合術後の早期自動運動療法は有用であるとされている.しかし,長母指屈筋腱の早期自動運動療法の詳細な内容の報告はされていない.今回,長母指屈筋腱修復・再建術後に対する早期自動運動療法の治療効果とプロトコルを報告する.対象は2015年(平成27年)4月〜2016年(平成28年)10月までに当院にて手術を施行した7例7指とした.内訳は腱縫合 4例,腱移植 2例,腱移行 1例であった.全例強固な縫合が得られたため,早期自動運動療法を実施した.ハンドセラピィ開始時に背側保護スプリントを作製し,自動屈曲伸展運動を開始した.スプリントは,術後6週までは終日,8週までは夜間のみ装着した.ハンドセラピィ終了時に母指MP・IP関節自動関節可動域,%TAM,DASHを計測した.平均%TAMは80.7%であった.母指は示指〜小指と比較しCM関節の可動性が大きく,早期自動運動時には屈曲方向や屈曲角度に留意して治療を行う必要があると考えられた.
Copyright © 2020, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.