Japanese
English
症例報告
生活行為向上マネジメントを活用した在宅支援によって自動車運転を再開し,生活範囲が拡大できた事例
Resumed car driving by home support utilizing Management Tool for Daily Life Performance, as a result, the scope of everyday life expanded: a case report
佐藤 祐樹
1
,
中島 ともみ
2
Yuki Sato
1
,
Tomomi Nakajima
2
1ケアーズ訪問看護リハビリステーション野田町
2聖隷クリストファー大学
キーワード:
自動車運転
,
訪問リハ
,
生活行為向上マネジメント
Keyword:
自動車運転
,
訪問リハ
,
生活行為向上マネジメント
pp.499-504
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202106
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Abstract:高齢者にとって自動車は,通院や買い物等,社会生活の維持に重要な移動手段である.リハ分野では,医療機関を中心に,脳血管障害者への自動車運転(以下,運転)再開支援が広がっているが,地域での実践は乏しく,訪問リハで生活行為向上マネジメント(Management Tool for Daily Life Performance:MTDLP)を活用した運転再開支援の報告はみられない.
今回,右慢性硬膜下血腫を発症後,生活不活発状態に陥っていた80代前半の男性は,移動手段としての運転再開を希望した.訪問リハで担当する機会を得て,MTDLPを活用して約2カ月間介入した.専門職の慎重な判断と責任に基づいて多職種で支援した結果,運転を再開して通院が可能となり,趣味活動の再開へ向けた生活拡大のきっかけをつくることができた.
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