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増大特集 知っておきたいリハビリテーション・テクニック
日常生活動作訓練のテクニック
社会生活に関連した動作―自動車運転
Motor-car Driving Technique for Disabled.
万歳 登茂子
1
,
多和田 忍
1
,
小川 鉄男
1
,
土嶋 政宏
1
,
鈴木 裕之
1
Tomoko Manzai
1
,
Shinobu Tawada
1
,
Tetsuo Ogawa
1
,
Masahiro Tsuchijima
1
,
Hiroshi Suzuki
1
1名古屋市総合リハビリテーションセンター
1Nagoya City Rehabilitation Center
キーワード:
自動車運転
,
脊髄損傷
,
脳血管障害
Keyword:
自動車運転
,
脊髄損傷
,
脳血管障害
pp.907-910
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107180
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はじめに
障害者にとって自動車の運転は大きな意味がある.それは復職する人にとっては,仕事上や通勤手段として必要である.就労に関係なくとも,外出などQOLを高めるためにも可能ならば自動車運転を勧める.特に若い患者の多い脊髄損傷者にとっては,生活圏の拡大や自立のために自動車の運転は必須とも言える.しかし,現実には患者自身の運転に対する不安,家族の障害や病気の再発などに対する不安も強く,特に年齢の高い脳血管障害者においては,十分理解されていないのが現状で,実際に運転している入は少ない.また運転の許可は誰が出すかも問題である.実際は公安委員会の審査を受けることになっている.しかしこの審査は,障害の状態を十分把握したものではなく,通り一遍のことが多い.このためリハビリテーション関係者は,運転の可能性について判断を求められる機会が多く,特に医師は許可した場合はその責任問題にもかかわってくることもある.そのために自動車運転に関しては,正確な評価を行い判断すべきである.
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