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特集 脳性麻痺児者への作業療法—現在,過去,そして,未来を拓く
脳性麻痺児への作業療法—変わらないこと,変わったこと
Occupational therapy for cerebral palsy: What has not changed, has changed
森田 早紀子
1
Sakiko Morita
1
1藍野療育園
pp.117-123
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201997
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Key Questions
Q1:小児ボバース概念とは?
Q2:チームアプローチとは?
Q3:作業療法士の役割とは?
はじめに
1970年(昭和45年),PTの紀伊克昌氏が脳性麻痺(以下,CP)児の療育のために,わが国にボバースアプローチを導入した.ボバース概念に基づいたCP児の作業療法を発展させたのは,ボバースセンターのJudith Murray氏である.本稿では,まず最初に全体の要となる小児ボバース概念の紹介をする.次に,現在も変わらないボバースアプローチの治療原則と,近年の臨床像,生活環境の多様化や脳科学の進歩に伴って私たちに求められていることについて触れる.最後に,OTの専門領域にPTから学んだハンドリングを活用(応用)した私の40年間の実践を振り返るとともに,変わらない作業療法の目的とOTの役割を述べる.
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