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特集 老健の多機能性・多様性と作業療法士—固有の暮らしの再建と継続への貢献
地域貢献活動・総合事業・作業療法の親和性に基づいた実践—せんだんの丘ぷらすあらいの活動を通してみえた“あるべき支援”
Practice based on the affinity of activities that contribute the community, Care Prevention & Daily Life Support Project and occupational therapy: Support that shoud be seen through the activities of Sendan-no-Oka Purasu Arai
三浦 晃
1
,
中山 大樹
2
Kou Miura
1
,
Daiki Nakayama
2
1介護老人保健施設せんだんの丘
2介護老人保健施設せんだんの丘ぷらすあらい
pp.32-39
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201969
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Key Questions
Q1:地域貢献活動,総合事業と作業療法との関連性とは?
Q2:総合事業対象者の傾向とかかわりのポイントとは?
Q3:地域貢献活動のためにOTがすべき努力とは?
はじめに
2017年度(平成29年度)の介護保険法改正により,介護老人保健施設(以下,老健)は,在宅復帰・在宅療養支援の拠点となる施設,リハを提供する機能維持・改善の役割を担う施設であることが明示された.これを受けて,2018年度(平成30年度)の介護報酬改定では,在宅支援・在宅復帰機能に応じて5類型に分類され,加算型以上に「地域貢献活動」が位置づけられた(表 1)1).昨今の改正を見渡すと,まさに全国老人保健施設協会が示す「老健の理念と役割」(表 2)2)へと導いているようにみえる.
本稿では,地域貢献活動,介護予防・日常生活支援総合事業(以下,総合事業),作業療法の三者の関連性について述べたうえで,当法人の事業である「せんだんの丘ぷらすあらい」の実践を紹介する.そして,この実践を通して感じた総合事業におけるOTの支援のポイントをお伝えする.
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