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特集 老健の多機能性・多様性と作業療法士—固有の暮らしの再建と継続への貢献
「通いの場での支援」に限らない,多機能・多様な支援が可能な通所リハビリテーションの支援
Multifunctional support not to be limited in day care facilities
二木 理恵
1
Rie Futaki
1
1介護老人保健施設せんだんの丘 通所リハビリテーション
pp.26-31
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201968
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Key Questions
Q1:通所リハの4つの普遍的機能とは?
Q2:通所リハが行う訪問や,生活行為向上リハビリテーションの実際とは?
Q3:通所リハにおける多職種連携とは?
はじめに
通所リハは,居宅で生活する要介護者に対して,通いの形態でリハを提供する,居宅サービスの一つであり,介護老人保健施設(以下,老健)の他,病院,診療所,介護医療院等でサービス提供されている.近年,通所リハは,同じ通いの形態でサービスを提供する通所介護との役割分担や,機能の明確化が進められており,リハ専門職の配置の促進や,短時間の通所リハサービスの充実が進められている.2018年度(平成30年度)の診療報酬改定では,要介護・要支援被保険者に対する維持期・生活期の疾患別リハが廃止され,リハの継続先が介護保険サービスに移行した流れもあり,短時間のリハ特化型の通所リハが増えている傾向にある.一方,長時間型の通所リハは,医療依存度が高い利用者や中重度の介護が必要な利用者のリハやケアを受ける場として機能しており,多職種が配置されている通所リハだからこそできる支援を展開している.
本稿では,利用者の在宅生活を支える通所リハの支援として,通いと訪問を組み合わせた支援の活用や多職種連携の強化,また社会参加につなぐための生活行為向上リハビリテーションについて紹介していく.
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