Japanese
English
研究
在宅がん経験者における罹患後の仕事と余暇活動の変化に関する質的研究
Qualitative study on changes of work and leisure activities after incidence of cancer in community-dwelling clients
横井 伽折
1
,
伊藤 恵美
1,2
Kaori Yokoi
1
,
Emi Ito
1,2
1名古屋大学大学院
2関西医療大学
キーワード:
がん
,
仕事
,
余暇活動
Keyword:
がん
,
仕事
,
余暇活動
pp.1279-1286
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201922
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Abstract:研究の目的は,対象者の語りによって在宅がん患者における罹患後の作業の変化を明らかにし,それに対するOTの役割と今後の課題を探求することである.対象者は在宅の女性がん経験者 5名で,対象者に対し,がん罹患後の日常生活の変化について半構造化面接を実施した.分析はグラウンデッドセオリーアプローチ(ストラウスVer. 戈木改)の手順に沿って進めた.対象者の語りから合計696枚のラベルが生成され,仕事と余暇活動における変化が導き出された.仕事では,仕事の大切さを実感し継続する者と,罹患により仕事の位置づけが低下した者の2つの経過が示された.余暇活動では,後悔したくない思いや,仕事の位置づけの低下とも関連して,余暇活動に積極的に取り組む姿勢の変化がみられた.今後は医療機関でのがんリハにとどまらず,就労,学業,余暇活動等作業療法の専門性をより発揮できる地域での支援体制の整備が必要である.
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