Japanese
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研究
多職種による精神科訪問看護に作業療法士が加わることの意義—後方視的解析研究
Significance of occupational therapist in multidisciplinary home-visit nursing team for people with mental disabilities: a retrospective study
真下 いずみ
1,2
,
畑 典男
2
,
橋本 健志
3
Izumi Mashimo
1,2
,
Norio Hata
2
,
Takeshi Hashimoto
3
1神戸大学大学院保健学研究科博士後期課程
2長岡ヘルスケアセンター(長岡病院)
3神戸大学大学院
キーワード:
訪問看護
,
訪問作業療法
,
地域生活支援
Keyword:
訪問看護
,
訪問作業療法
,
地域生活支援
pp.1288-1297
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201923
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Abstract:【目的】精神科訪問看護(以下,訪看)のOTの支援・介入を調査し,訪看にOTが加わる意義を検討する.【対象】ICD-10のF2,F3圏の91人.【方法】訪看の支援・介入コード表を作成し,初回訪問日から1年間の訪問記録をコーディングした.患者1人ごとの年間訪問回数のうち,OT訪問回数が50%以上の者(OT積極訪問群,n=15)と50%未満の者(OT消極訪問群,n=76)に分け,支援・介入の実施率と訪問中の年間入院率を比較した.【結果】OT積極訪問群(n=15)はOT消極訪問群(n=76)より医学的介入(前者:77.8±50.7%,後者:44.6±29.6%,p<0.05),日常生活支援(前者:85.6±70.0%,後者:29.6±26.9%,p<0.01)を高率で実施した.OT積極訪問群(n=15)の年間入院率は20.0%,OT消極訪問群(n=76)は28.9%であった(p>0.05).【考察】OTが訪看に加わる意義は,医学的介入と日常生活支援を組み合わせて患者の生活を支えることであると考えられた.今後はOTの訪問効果検証のための前向視的研究が必要である.
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