Japanese
English
症例報告
上位型腕神経損傷に対する肩・肘関節同時機能再建術後の機能転換獲得に向けた工夫
Devices for functional change after simultaneous reconstruction of shoulder and elbow joints for superior type brachial plexus injury
鈴木 雄介
1
,
三川 年正
1
,
生田 宗博
1
Yusuke Suzuki
1
,
Toshimasa Mikawa
1
,
Munehiro Ikuta
1
1湘南医療大学
キーワード:
腕神経叢損傷
,
神経移行術
,
機能転換
Keyword:
腕神経叢損傷
,
神経移行術
,
機能転換
pp.1195-1198
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201896
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Abstract:上位型腕神経叢引き抜き損傷に対し,複数の神経移行術を施行された患者を担当した.手術内容は,「肩甲上神経への副神経移行術」,「腋窩神経への部分橈骨神経移行術」,「筋皮神経への尺骨神経部分交叉移行術」であった.部分橈骨神経移行術による肩関節屈曲・外転は,肘関節屈曲筋力の低下により肘関節が必然的に伸展位となった.この際,肘関節を他動的に屈曲位にしたほうが肩関節の屈曲・外転角度が増大する傾向を認めた.そこで,機能転換の練習の際に,肘関節を他動的に屈曲位にした状態での肩関節の屈曲・外転運動を再教育することとした.術後半年後には肘関節屈曲はMMT 4となり自動屈曲角度は130度,肩関節は肘関節屈曲角度にかかわらず屈曲・外転80度可能となり,日常生活動作での使用も可能となった.
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