Japanese
English
症例報告
作業遂行技能の評価と生理学的な評価を併用し,行動変容を促した呼吸器疾患の1例
Changing behavior of respiratory disease by using evaluation of occupational performance and physiological evaluation: A case study
廣瀬 卓哉
1
,
児玉 三彦
2
,
高橋 真須美
1
,
室伏 未知花
1
,
白濱 勲二
3
Takuya Hirose
1
,
Mitsuhiko Kodama
2
,
Masumi Takahashi
1
,
Michika Murofushi
1
,
Kunji Shirahama
3
1東海大学医学部付属病院
2東海大学
3神奈川県立保健福祉大学
キーワード:
呼吸器疾患
,
作業遂行技能
,
行動変容
Keyword:
呼吸器疾患
,
作業遂行技能
,
行動変容
pp.1191-1194
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201895
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Abstract:呼吸器疾患のため低酸素状態にあるにもかかわらず,呼吸困難感を自覚しない事例を担当した.本事例は習慣化した動作法を変容する必要性を理解しがたかった.そのため,Assessment of Motor and Process Skills(AMPS)の結果と,作業遂行に伴うSpO2の変動を併せて提示することで,生活動作の変容や環境調整の必要性を示した.それにより,事例はADLやIADLにおける動作法の修正を受け入れるようになり,反復した動作練習が可能となった.結果として,作業遂行技能の向上および呼吸状態を留意する等の行動変容につながった.事例への病態説明の際に,AMPSによる動作の「質」の評価に,SpO2という生理学的な評価を併用することにより,事例が自身の病態について理解を深めたことが,行動変容の促進に効果的であったと考える.
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