増刊号 スポーツがもつ可能性—作業療法への期待
第6章 アスリートとOT
2 OTの可能性
徳若 雅之
1
Masayuki Tokuwaka
1
1山口コア学園 山口コ・メディカル学院
pp.910-914
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201813
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
2020年の東京パラリンピックに向け日本では障害者スポーツへの関心も高まり,障害者スポーツアスリートや愛好者を取り巻く周囲の理解も急速に進んでいる.障害者スポーツと一言でいっても,競技大会において好成績を目指す競技としての側面や,健康増進や他者交流を目的とした生涯スポーツやレクリエーション・趣味活動としての側面等,活動する者によって多様に捉えることのできる自由度の高い作業だといえる.
筆者は現在,養成校でOTを目指す学生の教育に従事するかたわら,障害者スポーツにかかわる活動に携わっている.筆者自身,養成校を卒業し臨床の門を叩いた当時,まさかOTとしてスポーツにかかわることになろうとは夢にも思っていなかった.しかし,今では多くの方との出会いや,成功・失敗体験からOTという職業の大きな可能性を感じている.
Copyright © 2019, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.