とびら
可能性への気づき
久家 直巳
1
1公立黒川病院リハビリテーション室
pp.177
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101617
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
私はこれまで,病院勤務を経て専門学校と大学に勤め,40代半ばからまた病院で勤務している.教育と臨床の現場は,異なる点が多いようにもみえるが共通する点もある.その1つは「可能性に気づき,それを伸ばしていけるよう支援すること」である.
先日,卒業生の結婚式に出席した.在学中はいろいろと苦労した学生さんだったが,今,理学療法士として第一線で活躍しているのを知り,当時芽生えた可能性が実を結んでいることに安心感を覚えた.私自身は,最近は在宅高齢者の理学療法を担当することが多い.当然ながら,対象者は生きている環境も人生観もそれぞれ異なる.しかし,できれば悲観することなく,可能性に気づき,生きがいをもって過ごしていただきたいと思う.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.