増刊号 スポーツがもつ可能性—作業療法への期待
第2章 身体障害とスポーツ
【COLUMN②】パラトライアスリートとして
菅原 繁幸
1
Shigeyuki Sugawara
1
1NPO法人 障がい者スポーツクラブチームヴァルハラ
pp.758-759
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201779
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パラトライアスロンとの出会い
私は,障がい者トライアスロン(パラトライアスロン)の選手です.これまでの体験を交えながらパラトライアスロンを紹介したいと思います.
私のパラトライアスロンとの出会いは,2011年(平成23年)8月に山形県身体障害者福祉協会青壮年部のバーベーキュー企画に参加した際,障がい者スポーツ指導員の女性(後のチーム代表)から「リオパラリンピックからトライアスロンが正式種目になるので,チャレンジしてみないか」との打診を受けたことに始まります.その当時,私は右片麻痺の障害〔2007年(平成19年)に脳出血を発症〕があり,リハをかねてスポーツジムに通っていました.走ること,自転車に乗ることはできそうなイメージはありました.しかし,泳ぐことに関しては,発症前は泳ぐことはできましたが,障がいをもってからは泳いだことがなく,不安はかなりありました.そのような不安がありがながら,リハの延長という思いや,新しいことへチャレンジしてみたい気持ちもあり,トライアスロンに挑戦することに決めました.
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