特集 作業療法士の新入職員教育
扉
片岡 聡子
1
,
山本 伸一
2
,
西出 康晴
3
1土佐リハビリテーションカレッジ
2山梨リハビリテーション病院
3倉敷中央病院
pp.609
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201739
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特集にあたって
2020年より「理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則」が改正されることとなり,OTの養成教育だけでなく臨床実習のあり方も大きな変革を迎える.この転換期に備え,養成教員も臨床現場のOTも共に「教育力」を高めておくことが必要であり,今後は「教育力」を高めるための,われわれの努力と成果が注目されることとなるであろう.
教育手法とその内容は,時代とともに変遷する.1965年(昭和40年)に「理学療法士及び作業療法士法」が施行されて以降,OTが世に出はじめた時代には,その「技術」を追求し具現化することが急務であった.医療費削減の色が濃厚となってきた1990年代ごろからは,作業療法効果の裏づけが求められ,「研究法」が必要となった.そしてOTが急増し地域からもOTが求められるようになった現在とこれからは,自己と組織のマネジメント力や発信力等,技術以外の要素も必要となる.これらすべてを含む現代のOTの生涯教育における新入職員教育は,卒前教育と卒後教育(生涯教育)をシームレスにつなぐための重要な位置にある.時代にマッチし,個人を活かすための教育の一助となるよう特集を企画した.
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