特集 Withコロナ時代の作業療法
扉
遠藤 千冬
1
,
江藤 文夫
2
,
西出 康晴
3
1日本作業療法士協会
2国立障害者リハビリテーションセンター
3倉敷中央病院
pp.1125
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203152
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特集にあたって
新型コロナウイルス感染症が世界的流行を始めてから,はや3年に近づこうとしている.2021年末に刊行された本誌56巻1号「新型コロナウイルス感染症と作業療法」の特集に際し,「感染者数は急速に減少し生活も日常を取り戻しつつある」と記したが,年明けには第6波,そしてこの文章を書いている2022年8月末現在,過去最多の感染者数となる第7波の只中である.この先状況が落ち着いたとしてもそれは一時的で,日本の人々がマスクを手放すことは近い将来にはないだろうという予測はでき,どこに行くにも感染リスクをまず考えることも行動の前提となっている.国の施策は別として,生活者としては3年も続くこの状況に,これが普通,という感覚が生まれているように見受けられ,Withコロナの時代にすでに突入しているといえるだろう.
流行の最初期を除いては,どの期間も作業療法は実施され続けている.本特集では医療機関や在宅や就労の現場での取り組みに加え,コロナ禍を機に生まれた学びの場についても話題提供いただいた.コロナ禍を経て「活動」と「参加」は変化したのか? 今(これから)の時代,どのような「活動」と「参加」をつくっていきたいのか.考える機会となることを願う.
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