わたしの大切な作業・第15回
欠かせないAとB
池内 紀
pp.603
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201735
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文筆業なので、書いたものを約束の期日に収める。ふつう期日には多少のサバが読んであるので、それほど厳密でなくてもいい。週一度のコラム、エッセイ。月に一度のもの。季節に一度というのもある。ほかにとびこみできた依頼、自分の興味から書き下ろしでつづけている原稿……。
種類がまちまちだから、それぞれに応じる対応もまたちがう。その一方で、どんな場合であれ、きっと踏んでいく手続きがある。「作業」と言ってもいいが、ほんとうに作業をしている人からは笑われるだろう。つづめて言えば、次の二つなのだから。
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