ふぉーらむ
—認知症カフェレポート②兵庫—生活者としてのアイデンティティを学ぶ
長倉 寿子
1
1順心リハビリテーション病院 地域リハビリテーションセンター
pp.1260-1261
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201510
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はじめに
認知症の初期の段階は,病気を否定する気持ちをもちやすく,病院受診の拒否等,戸惑いや不安は少なくない.家族も,症状理解の難しさもあって,病気かどうかの見極めができず,場合によっては本人の苛立ちを助長してしまう等,対応に苦慮されていることも多い.認知症初期の本人や家族の葛藤を埋める社会的資源は乏しく,この空白の期間を埋める社会資源として登場したのが,認知症カフェである.OTにとっても認知症カフェは,対等に生活者としてのアイデンティティを感じられる場所であり,非常に学ぶことが多い.兵庫県の認知症カフェと作業療法士会の取り組みについてレポートする.
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