Japanese
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研究
鏡視下腱板修復術後の複合性局所疼痛症候群に対する知覚識別課題とmirror therapyを併用した作業療法実践は2点識別覚と運動イメージおよび疼痛を改善させる:予備的検討
Occupational therapy intervention using tactile discrimination training and mirror therapy reduces two-point discrimination, motor imagery and pain after arthroscopic rotator cuff repair of complex regional pain syndrome:A pilot study
平賀 勇貴
1,2
,
久野 真矢
3
,
問田 純一
1
,
平川 善之
1
,
熊野 貴史
1
Yuki Hiraga
1,2
,
Shinya Hisano
3
,
Jyunichi Toita
1
,
Yoshiyuki Hirakawa
1
,
Takahumi Kumano
1
1福岡リハビリテーション病院
2九州大学大学院医学系学府医療経営・管理学専攻
3県立広島大学保健福祉学部作業療法学科
キーワード:
CRPS
,
知覚識別課題
,
mirror therapy
Keyword:
CRPS
,
知覚識別課題
,
mirror therapy
pp.1087-1093
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201458
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Abstract:複合性局所疼痛症候群(以下,CRPS)は鏡視下腱板修復術(以下,ARCR)後の合併症の中で最も治療に難渋するため,早期発見,早期治療が重要である.本研究はARCR後のCRPSに対して,知覚識別課題とmirror therapy(MT)を併用した作業療法が知覚-運動関連機能と疼痛,心理機能,自律神経症状および上肢機能障害に与える影響を予備的に検討することを目的とした.ARCR後にCRPSを発症した者を対象とし,介入群7名,対照群8名に分類した.介入群には術後4週より知覚識別課題とMTを1日5分間実施した.測定指標には術前と術後8週に握力やピンチ力,2点識別覚,運動イメージ,疼痛,不安感,腫脹,皮膚温,上肢機能障害を測定し,多重比較にて解析した.その結果,介入群において2点識別覚と運動イメージおよび疼痛に有意な改善を認めた.本研究の結果,ARCR後のCRPSに対する知覚識別課題とMTを併用した作業療法実践の有用性が示唆された.
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