Japanese
English
症例報告
高次脳機能障害を呈するクライエントに対する作業療法介入プロセスモデル(OTIPM)に基づいた食事アプローチ
Occupational therapy intervention process model based approach to improve eating motor skills for a client with higher brain dysfunction
丁子 雄希
1
Yuki Choji
1
1富山リハビリテーション医療福祉大学校
キーワード:
食事
,
作業療法介入プロセスモデル
,
OTIPM
,
高次脳機能障害
Keyword:
食事
,
作業療法介入プロセスモデル
,
OTIPM
,
高次脳機能障害
pp.1094-1098
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201459
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Abstract:本報告は,ウェルニッケ失語,観念失行・観念運動失行,右半側空間無視を呈した高齢女性を対象に,作業療法介入プロセスモデル(OTIPM)に基づく食事動作アプローチを行った.介入は習得モデルと代償モデルを選択し,スプーンや食器形状等の環境調整と,食事場面でOTが食具の操作誘導を行った.結果,Assessment of Motor and Process Skillsの運動/プロセス技能は−1.8/−2.7logitから0.3/−0.2logit,困難度のFace Scaleは5から2まで改善し,作業技能の改善が認められた.これは,OTIPMを導入したことで,御飯の粘着性や硬さといった詳細な阻害因子を発見しやすかったこと,また課題特異性を考慮し代償モデルを適用したことが有効であったと考えられた.
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