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短報
Mirror therapyにおけるボール回し運動学習の効果の検討
The effect of mirror therapy on-motor learning
野嶌 一平
1,2
,
奥野 史也
1
,
川又 敏男
2
Ippei Nojima
1,2
1西江井島病院リハビリテーション科
2神戸大学大学院医学系研究科
キーワード:
mirror therapy
,
運動学習
,
可塑的変化
Keyword:
mirror therapy
,
運動学習
,
可塑的変化
pp.617-620
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102016
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要旨:本研究の目的は,近年脳卒中片麻痺患者のリハビリテーションに利用されているmirror therapy(以下,MT)の運動学習効果を検討することである.対象は健常成人28名,課題は非利き手でのボール回しとした.介入方法は,①反復群,②対側群,③MT群,④対照群の4群とし,被験者を任意に振り分け介入を実施した.介入方法は各群30秒間のボール回し練習と30秒間の休憩を1セットとし,10セット実施した.結果は,反復群とMT群において対照群と比較して有意にボール回し回数の増加率が向上し,運動学習効果が見られた.反復群における運動学習効果は,経験的にも周知の事実であり,反復群と同等の効果がMT群で得られたことは,MTの高い運動学習効果を示唆しているものと考える.また,高い巧緻性を必要とする課題においてもMTの効果が見られたことから,臨床における幅広い適応が期待される.
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