Japanese
English
研究
鏡視下腱板修復術後患者における術前の運動イメージと不安感がCRPSの発症を予測する
Preoperative motor imagery and anxiety of patients receiving arthroscopic rotator cuff repair predict development of a complex regional pain syndrome
平賀 勇貴
1
,
久野 真矢
2
,
平川 善之
1
,
問田 純一
1
Yuki Hiraga
1
,
Shinya Hisano
2
,
Yoshiyuki Hirakawa
1
,
Jyunichi Toita
1
1福岡リハビリテーション病院
2国際学園
キーワード:
CRPS
,
運動イメージ
,
不安
Keyword:
CRPS
,
運動イメージ
,
不安
pp.1149-1154
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200731
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Abstract:複合性局所疼痛症候群(以下,CRPS)は早期発見,早期治療が重要である.本研究は術前各評価指標による鏡視下腱板修復術(以下,ARCR)後のCRPSの発症要因を検討することを目的とした.ARCR後患者42名を対象とし,術前に握力やピンチ力,2点識別覚,運動イメージ,疼痛等の知覚-運動関連機能と,不安感である精神機能,および腫脹や皮膚温等の自律神経症状の評価を行い,術後8週に本邦版CRPS判定指標を用いて,CRPS群と非CRPS群に分類した.統計学的解析にはMann-Whitney's U testを用い,CRPS群と非CRPS群による術前各評価指標の比較を行った.その結果,ARCR後にCRPSを呈した対象者は42名中8名であり,発症率は19.0%であった.術前各評価指標の比較では,非CRPS群に比べCRPS群では運動イメージの低下と不安感の増大が認められた.これらから,術前に運動イメージが低下し,不安感が強い患者はARCR後にCRPSを発症する可能性が示唆された.
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