Japanese
English
特集 パラリンピックへのOTの貢献
義手を活用したスポーツと作業療法
Utilization of upper limb prosthetic in sports and occupational therapy
大庭 潤平
1
Jumpei Oba
1
1神戸学院大学
pp.1020-1024
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201439
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Key Questions
Q1:作業療法におけるスポーツとは?
Q2:スポーツができる義手とは?
Q3:スポーツを支援できるOTの役割とは?
スポーツと作業療法
作業療法の目的は,活動・参加の獲得である.スポーツ(sports)は幼少期から体験し,学童期や青年期には多くの時間をスポーツに費やす場合も少なくないし,成人期や老年期においては生涯スポーツとして楽しむ人も多い.つまりスポーツは,人生や生活において,とても大切な作業の一つである.
スポーツとは,決められたルールに則って勝敗を競ったり,楽しみを求めたりする身体運動である.身体運動が主ではない場合でも,マインドスポーツやモータースポーツ等のように,少しの身体運動を伴った競技性のある活動のあるスポーツもある.近年では複数のプレイヤーで対戦されるコンピュータゲームをeスポーツ(electronic sports)と呼びはじめた.これらと対比して,身体運動が主であるスポーツをフィジカルスポーツと総称することもある.また,わが国では,学校教育の教科および科目の一つとして体育(保健体育)が行われている.体育は,スポーツ等の各種の運動を通じて,心身の健やかな成長を狙うとともに,自己の身体の仕組み等を学び育むことである.
Copyright © 2018, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.