Japanese
English
研究
病院および訪問においてがん終末期に携わる作業療法士が感じる困難
Difficulties expressed by occupational therapists working with end-stage cancer patients in hospitals and home visits
鈴木 朋代
1
,
蓮川 嶺希
2
,
髙橋 香代子
3
Tomoyo Suzuki
1
,
Miki Hasukawa
2
,
Kayoko Takahashi
3
1訪問看護ステーションありてい
2国立成育医療研究センター
3北里大学
キーワード:
がん
,
終末期
,
作業療法士
Keyword:
がん
,
終末期
,
作業療法士
pp.1473-1481
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203636
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Abstract:本研究は,終末期がん患者にかかわるOTが感じている困難を病院と訪問で調査,比較し,各領域で何を因子に困難な事象が起きてしまうのかを検討することとした.対象は拠点病院の中で緩和病棟のある121施設,日本作業療法士協会の会員が2名以上在籍する訪問看護ステーション387施設のOTとし,困難と感じた症例についてアンケート調査を実施した.領域別に困難と感じた事象,事象を引き起こす因子をKJ法にて分析し,カテゴリを比較した.その結果,各領域とも同様のカテゴリとなり,困難な事象は【作業療法実施上の困難】,【患者との関わりにおける困難】,因子は《患者の状態》,《患者の気持ち》等が多く抽出された.最期まで患者や家族が望む作業へ参加できるよう,寄り添い支援するOTの姿勢は領域問わず同じであり,《患者の状態》が悪化する中で,いかに患者や家族が望む作業を把握し,《患者の気持ち》に寄り添い,作業を実現するかが課題であると考えられた.
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