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研究
終末期がん患者に対する作業療法士の課題—作業療法士が感じる困難さや悩みに関する質的検討
Challenges of occupational therapists involved in terminal cancer patients: a qualitative study on the difficulties and worries experienced by occupational therapists
池知 良昭
1,2
,
井上 桂子
3
Yoshiaki Ikechi
1,2
,
Keiko Inoue
3
1香川県立丸亀病院
2川崎医療福祉大学大学院リハビリテーション学専攻博士後期課程
3川崎医療福祉大学
キーワード:
終末期
,
がん
,
作業療法士
Keyword:
終末期
,
がん
,
作業療法士
pp.1204-1211
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202716
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Abstract:【目的】終末期がん患者にかかわるOTが感じる困難さや悩みの質的検討より,当該領域の課題を明らかにする.【方法】雪だるま式サンプリングにて抽出した当該領域のOTを対象にインタビュー調査を実施した.インタビューは同意を得て録音し,逐語録を作成した.概念を凝縮した言葉をカテゴリとし,抽出した概念を類似性に基づいて,整理・分類しカテゴリ化を行った.【結果】対象者の8割は自らの治療に自信がなく,「患者から意見や希望が聴取できない」,「作業療法介入の効果が示しづらい」,「作業療法の役割が不明確」,「終末期がん患者に対する治療経験の不足」に悩んでいた.【考察】終末期がん患者に対する作業療法の役割を明確にし,患者に負担をかけない評価方法で介入効果を示す必要がある.
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