講座 作業療法士が知っておくべき栄養学・第4回
栄養サポートチームにおける作業療法士の可能性
田中 舞
1
Mai Tanaka
1
1富山県リハビリテーション病院・こども支援センター
pp.952-957
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201417
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Key Questions
Q1:栄養サポートチームとは?
Q2:栄養サポートチームが介入する対象者とはどのような人か?
Q3:栄養サポートチームでOTはどのような役割を担えるのか?
はじめに
作業療法をはじめとしたリハが処方される対象者には,低栄養や食思不振等,何らかの栄養障害を認める者が多い1,2).栄養療法はすべての治療の基盤となり,栄養状態が不良であれば,原疾患の治療が長引くだけでなく,ADL,QOLの低下や生命予後の不良にもつながる可能性がある.栄養障害に陥る理由には,単なる栄養素の摂取不足だけでなく,生活習慣や経済的な問題,買い物に行けない,孤食,といった生活・社会背景が深く関係していることも多い.そのため,OTは多職種と連携して対象者個々の生活背景や価値観を理解し,栄養状態に応じた「活動」と「参加」を支援していくことが求められる.
本稿では,「栄養サポートチームにおける作業療法士の可能性」と題し,栄養サポートチームとは何か,OTは栄養サポートチームでどのようなことを担えるのか,栄養サポートチームやリハ栄養におけるOTのこれまでの業績や現状・今後の課題について述べる.
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