増刊号 発達障害の作業療法
第3章 評価・治療・支援技法
1 認知・学習
笹田 哲
1
Satoshi Sasada
1
1神奈川県立保健福祉大学大学院
pp.814-818
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201385
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はじめに
広辞苑(第七版)によると,認知とは事象を知ること,つまり,外界にある対象を知覚することで,解釈や判断を行う過程を指し,具体的には記憶,推論,問題解決等が含まれる.認知を評価することで,生活年齢と比べ発達年齢が高いとか低いという高低に終始するのではなく,認知が,コミュニケーションや身辺自立等,生活や学習にどう影響しているのかを把握しなければならない.本稿では,最初に心理学,教育学で作成された認知系(知能も含む)の評価を概説する.次に作業療法の実践モデルである人間作業モデルの視点で開発された学習に関する評価を紹介し,特徴について述べる.
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