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Key Questions
Q1:テクノロジーが応用されている福祉用具・生活支援機器とは?
Q2:評価・導入に際しての留意点とは?
Q3:IoT時代のOTの役割とは?
はじめに
人工知能(artificial intelligent: AI)やロボット(robot)は,人にとってとても身近なものとなり,生活の中に溶け込んできている.たとえば,環境制御装置(environmental control system: ECS)は,四肢麻痺等を有する対象者が,適切なスイッチ(タッチ式スイッチ,呼気式スイッチ,瞬きスイッチ等)を使用した簡単な操作で,家電製品の操作やドアの開閉,電話や訪問者の応対等を行うための装置であり,現に愛用しているユーザーも多い.近年,技術革新によりアプリケーションやスマートスピーカーを使用し,一部家電製品やスマートホームの備品を自在に操作できるようになった.これからもこのようなサービスに対応する家電製品,住環境備品が増えることが予想される.現在は,特別な知識や技能をもたない人であっても設定可能な機械が増えており,これもまた現代の技術の特徴であろう.
しかし一方で,最新技術をしっかりと理解して使いこなしているのかという点に不安を感じる人もいるかもしれない.作業療法で活用できる道具,装置も様変わりしてきており,OTも最新の知識,技術を学ぶ必要性が高まってきた.ここでは,①福祉用具・生活支援機器領域におけるAIやロボット技術等が活用された製品の紹介,②AIやロボットと関連するICTセキュリティに関する情報の紹介,最後に,これらを踏まえ,③ICT時代におけるOTの役割と責任および支援に際して配慮すべきことの3点について述べる.
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