Japanese
English
特集 作業療法はロボットとどう向き合っていくか
移乗介助ロボット・移動支援ロボットと活用事例
Introduction of transfer assistance robots and mobility support robots, and examples of their use
粂田 哲人
1
Akito Kumeta
1
1横浜市リハビリテーション事業団 横浜市総合リハビリテーションセンター
pp.500-505
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202986
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Key Questions
Q1:移乗介助ロボット・移動支援ロボットとは?
Q2:上記ロボットを生活場面で活用する効果とは?
Q3:ロボットの活用において,OT,PTに必要なこととは?
はじめに
介護ロボットの活用は,介護職員不足や介護負担等の課題に対する解決策の一つとして期待されている.
厚生労働省と経済産業省は,自立支援による高齢者の生活の質の維持・向上と介護者の負担軽減を実現する介護ロボット開発を促進するために,「ロボット技術の介護利用における重点分野」(以下,重点分野)を2012年(平成24年)11月に策定した.2017年(平成29年)10月に改訂された重点分野1)では,6分野13項目が挙げられている.移乗介助,移動支援は重点分野に含まれており,各種ロボットが,移乗・移動時の自立支援や負担軽減目的で開発されている.ロボットのイメージは,厚生労働省のホームページにある「ロボット技術の介護利用における重点分野(概要)」2)等を参照されたい.
本稿では,移乗(装着・非装着)と移動(屋外)に関するロボットと,それに対応する事例を紹介する.
Copyright © 2022, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.