特集 がんと作業療法—5年先を見据えた取り組み
コラム:がんのピアサポート—小児がん遺族会の経験から
窪 優子
1
Yuko Kubo
1
1広島大学病院
pp.324-325
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201243
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「ピア(peer)」には,「仲間」,「同等」の意味があり,「サポート(support)」は「支援する」ということ.ピアサポートの活動とは,仲間や自分が,自らの生き方を追求し,自己決定を手助けするものである.扱っている課題によってもその活動の中身はさまざまであるので,一概に表現することは難しい.その中であえて定義するとすれば,がんのピアサポートとは,がん体験者や家族が体験談を語り,同じような課題に直面する者同士が寄り添い支え合うことをいう.
遺族らの「同じ境遇の人と話がしたい」という思いを受けて,当院作業療法士が中心となって2008年(平成20年)に,院内に小児がん遺族会を創設し,10年となる.遺族の継続した参加によって遺族会が支えられている現実があり,ここに紹介したい.
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