Japanese
English
特集 統合失調症の心理社会的治療—どのように使い分け,効果を最大化するか
当事者主体の支援とピアサポート
Relationship between Person-centred Approach and Peer Support
岩崎 香
1
Kaori Iwasaki
1
1早稲田大学人間科学学術院
1Faculty of Human science, Waseda University, Tokorozawa, Japan
キーワード:
ピアサポート
,
peer support
,
リカバリー
,
recovery
,
協働
,
collaboration
,
地域共生社会
,
community involvement society
Keyword:
ピアサポート
,
peer support
,
リカバリー
,
recovery
,
協働
,
collaboration
,
地域共生社会
,
community involvement society
pp.1525-1531
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206470
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抄録 ピアサポートとは,仲間(ピア)同士の支え合いであり,多様な領域で活用されている。精神医療保険福祉の領域では,リカバリー概念の浸透と相まって,障害当事者のエンパワメントを促す有効な支援の一つとして取り上げられることが多い。障害福祉全体を視野に入れると,障害者の人権尊重という視点から,ピサポートが制度・政策と結びついて活用される方向性も見えてきている。2021年度からは,障害福祉サービスなどの一部において,ピサポート体制加算が計上できることにもなった。しかし,その効果を発揮できる環境づくりはまだ途上にある。人の多様性を許容する共生社会の実現に近づくためにも,障害当事者の主体性が尊重されるような支援が求められており,その実現のために専門職とピアサポーターが協働できる環境の整備が今後も求められている。
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