多職種を交えたリハビリ事例検討会・第17回
原因不明の重度精神発達遅滞で在宅生活継続を検討している事例
會田 和史
1
,
川越 雅弘
2,3
1さかいリハ訪問看護ステーション船橋 西船橋支所
2埼玉県立大学大学院
3埼玉県立大学研究開発センター
pp.258-265
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201220
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事例提示
Aさん,30代前半,男性.身長160cm,体重38kg,BMI 14.8
現病歴:原因不明の重度精神発達遅滞.両下肢痙縮,右足関節拘縮,右膝関節軽度拘縮
病歴歴:生後3日時に回腸閉鎖症(輸血),生後4カ月時に髄膜炎を発症
生活歴:自室でテレビを観て過ごす時間が多い.主に座位保持装置使用か膝立ち,正座にて鑑賞している.1歳〜就学まで:療育施設に通園.4〜6歳:療育センターに通園.14歳〜:外来にてリハ開始.18歳〜:福祉作業所通所開始.30歳〜:弊社訪問での理学療法開始
家族:父,母(ともに60代),祖母との四人暮らし
主介護者:母.ADL全介助であるが,介護に対しては前向きで負担感はなし
住環境:2階建ての戸建てに住んでおり,居室は1階.ベッドおよび手すりなし.座位保持装置あり.現状は床での生活が主となっている.玄関アプローチに傾斜あり
手帳等:身体障害者手帳1級,療育手帳A1(重度)
性格・趣味・関心等:興味を引くもの(赤・黄色のハンカチやおもちゃのボウリングのピン)に対しての反応がよく,遊んでいるときは笑顔がよく見られる.運動に対しては協力的で拒否なく行う.最近では女性が出ているテレビ番組に興味が出てきている様子
処方薬:なし
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