特集 アルコール依存症と作業療法
—自助グループ①断酒会—断酒会の活動—その歴史的および社会的活動
大槻 元
1
Gen Otsuki
1
1公益社団法人全日本断酒連盟
pp.1189-1190
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201105
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その歴史
断酒会の全国組織である全日本断酒連盟(以下,全断連)は,1963年(昭和38年)に東京断酒新生会と高知県断酒新生会により結成された.この2つの断酒会は,米国のAA方式に強く刺激されて発足したが,当初から日米間の文化,思想,宗教観の差によって生じる障害の排除を模索し,AAの非組織,無名,献金制の三原則を捨て,組織化,非匿名,会費制によって運営する等,AAを手本としながらも国民性に適合した,「日本的な断酒会」への性格づけが行われた.
全断連結成後,全国の断酒会が続々と,これに加盟し,現在では47都道府県全域に約1万名の会員・家族,約550の地域断酒会を擁する自助組織となっている.
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